先輩社員

全長130mのホース。重量100kgの裝置。設計の鍵を握るのは、現場でどれだけ楽に使えるか。

実際に使う人のことを考え続ける。それが、量産に向けた設計者の使命。

現在、私が擔當しているのは「自走ラジコン動噴」という農業機械の設計です。自走ラジコン動噴という名稱を聞いたことがある學生さんは、おそらくとても少ないと思います。ただ、農業の現場では欠かすことのできない重要なアイテムでもあるんです。 自走ラジコン動噴というのは、中規模の田畑に薬剤を噴霧するための裝置ですが、農業の現場にあるニーズを汲み取り、丸山製作所が誇るポンプ技術を活かした製品のひとつだと言えます。ポンプ、エンジン、さらにはホース、ドラムなどを一體化し、タンクとともに軽トラックの荷臺に載せて使用しますが、どのようにレイアウトすればすっきり収まるか、どのような構造にすれば裝置全體の載せ降ろしや、ホースの巻き取りが楽にできるか、設計者としての腕が試されます。 エンジンの仕組み、ポンプの仕組みを知ることはもちろんのこと、実際に使用する農家の方がどんな狀況に置かれているのか想像することも大切です。これは、研究だけに特化した部署ではなく、ゼロから開発に攜わり量産直前の設計まで一貫して任されるからこそ問われる視點でもあります。

現場のニーズに自分なりの「プラスα」を。いつかは、性能で驚かれるほどの製品をつくる。

設計をはじめるにあたってポイントとなるのは、営業の現場から上がってくる要望です。ただ、それをそのまま具現化するだけでは、設計者としては足りない気がしています。そこに自分なりの「プラスα」を付加する。確かに、エンドユーザーである農家の方々は製品を価格で選ぶことも多いでしょう。けれど、自分がこだわった「プラスα」の性能で選んでいただきたい、というのが私の理想でもあり、こだわりでもあります。 丸山製作所は、超巨大企業ではありません。設計者の人數も少ないため、一人ひとりに任されることがとても多いと思います。確かに責任は大きいですが、その分、「こうしたい」という意志が通りやすい環境でもあると私は感じます。技術系の職種はたくさんありますが、自分の思い描いたものを実現できるというのは、やはり大きな喜びだと思いますね。 今後の目標は、「いいね」と言われる製品をつくるだけではなく、「すごい!」と驚かれるような製品を世に送り出していくこと。以前は、ポンプ単體の設計を擔當していましたが、付加価値を持っているからこそ選ばれる「自走ラジコン動噴」に攜われているのは、幸運なことなのだと思っています。

八木 高性能事業部門 技術部設計1課?。玻埃埃衬耆肷纭r手大學農業生産環境工學科卒

農業機械の設計と聞いても、ピンと來ない學生さんも多いはず。ほかにも派手な業界やメジャーな製品は、世の中にいくらでもあります。けれど、私は「農業は決してなくならない」ものだと思っていますし、「なくしてはいけないもの」だとも思っています。學生時代には、目につくものに関心が行きやすいのも事実です。そこで視野をどう広げ、考えをどう深めるのか。それが就職活動でもあると思います。農業機械のジャンルをメジャーにしたい!少しでもそう感じられたら、ぜひ丸山製作所の門を叩いてほしいと思います。