先輩社員

ニーズに応え、コストを抑え、生産の効率を上げる。そのすべてをカタチにするのが設計の仕事。

50タイプの製品、すべてを設計。共通のテーマは「使い勝手」のレベルアップ。

私は「背負動噴」と呼ばれる背負動力噴霧機を設計?開発しています。その名の通り、「背負う」スタイルの液剤噴霧機なのですが、農家の方が一人でも簡単に、すぐに使えるというのが製品の強みです。おもに小規模農地で使われています。こうした小規模農地は、住宅地の間にあるケースも多く、低騒音化は大きなテーマのひとつ。また、一人で使うとは言っても、タンク一杯に液剤を入れれば20?30kgにもなるのが背負動噴なので、高齢化が進む農家の皆さんの負擔を減らすために、軽量化も大きな課題です。 背負動噴という製品は40年ほど前から存在していますので、エンジン、タンク、ポンプ、ノズルという基本構造についてはほぼ確立されたジャンルだと言えますが、背負っていて疲れにくいベルトの素材、洗いやすいタンクの形狀、耐久性を向上させる部品など、「使い勝手」という視點から見ればまだまだ改良の余地はあります。 MARUYAMAブランドとして國內外に50タイプ前後の背負動噴を販売していますが、そのすべての設計を私が任されています。

あらゆる條件に応える図面。その大変さ、そのつらさ、その醍醐味。

ところで、設計は一度図面を起こして完了というようにシンプルにはいきません。試験を繰り返し、部品の素材や形狀を何パターンも試し、ようやく試作段階に入っても、組立が難しければ再び設計のやり直しです。また、いかに性能や形狀がベストでも、その部品を追加することで製造コストが大幅にアップしてしまうようでは採用にはなりません。 かつて、私は大きな失敗をしたことがありました。本來なら、性能テストの段階で気がつくべきだった設計ミスによって、出荷済みの製品1000臺を回収する騒ぎに…。社內の多くの人の意見を吸収し、それらを上回る答えを出した上で、設計者としてこだわらなければならない點、見逃してはいけない點があるのだと私は學んだ気がします。 利用者の聲を吸い上げてくる営業、実際に生産ラインで働く作業者、コストの算出をする資材擔當者など、多くの人の意見を聞き、自分の理想を追いかけ、何度も何度も設計の修正をして、ようやく製品は市場に出回ります。同時にいろいろな條件に応え、すべてを集約させることは確かに大変なことなのですが、もしかしたら、その大変さを乗り越えることこそが、設計の醍醐味なのかもしれませんね。

青山 OPE部門 技術部設計3課 2005年入社 名古屋工業大學機械工學科卒

學生の皆さんと同じように、私も學生時代は「背負動噴」なんてまったく知りませんでした(笑)。さらに言えば、「背負動噴」の設計がしたくて入社したわけでもありません。ただ、長いことひとつのジャンルに攜わり、自分が設計を任されるようになって、じわじわと奧深さを知るというのは確かなようです。丸山グループでは、設計に「擔當の製品を持たせよう」という雰囲気があります。先輩も上司も、そうした文化の中で育ってきたので、若手にもチャンスがたくさんあります。試験から量産まですべてを経験できるメーカーですので、私は胸を張っておススメします。